加護(かご)
4月の法話 ─ 子供祭りへの余韻
仏教で「加護」という言葉があります。加護とは、仏さまが一方的に守ってくださるという意味ではありません。密教・修験道では、自らの心を仏の側に向けたときに働き始めるものと説かれます。
役行者は山に入る前、まず自分の心を正しました。願いを並べる前に、姿勢を整える。その姿にこそ加護の本質があります。
子どもは自分で自分を守ることができません。だから昔から、大人が先に祈ってきました。弱い存在のために先回りして願うこと、それが加護です。この季節、子どもの無事と成長を祈る行事が大切にされてきた理由も、ここにあります。
合掌